STORY

大切なものは、みんなどこかに置いてきてしまった。
					
					ただ生きてきた。
					ただ生きることを考えなければ、生きてこれなかった。

					だけどもう、いいのかもしれない。
					もう潮時なのかもしれない。
					半ばそんな風に諦めかけていたけれど―――

					おせっかいでよくわからない男に出会って、
					これまたおせっかいでやかましい女に出会って、
					そして、
					遠慮がちで、どこか自分によく似た少女に出会ってしまえば、
					自分の人生が変わるのかもと、とうの昔に捨てたはずの期待を再びしてしまうのだった。

					もう変われないと思ってた。
					だけど、彼女となら、変われるかもしれない―――